ホテル 2019 5 19

 私は、ホテル評論家によるホテル評論を読むのが好きです。
これは、数十年前、漫画週刊誌で、
ホテルの運営の漫画が掲載されていたのがきっかけです。
 もちろん、評論を読むだけでなく、
私も、いろいろなホテルに泊まりました。
「不思議なホテル」
 今は、日本のホテルは、
外国人観光客が増えるという「特需」がありますが、
かつては、ホテル部門の赤字を、
併設されている結婚式場の利益で賄っていると言われていました。
だから、たいていのホテルには、結婚式場が併設されていたのです。
 ところが、それとは逆のホテルに泊まったことがあります。
つまり、結婚式場にホテルが併設されているのです。
 なんと、驚くことに1階から3階まで結婚式場で、
ビジネスホテルが4階にあるのです。
おそらく、遠方から招かれた人のために宿泊施設があったのだと思います。
「ダブルブッキング」
 あれは、まだ寒い3月下旬のころだったと思います。
駅から送迎バスで20分ぐらいあったと思います。
 ホテルに到着して、私は、さっそくフロントに向かい、
手続きをしようと思ったら、
なんと「ダブルブッキングで満室で部屋が用意できない」というのです。
 私は、冷や汗が出ました。
いまさら無人駅に戻っても、どうにもならないのです。
 ところが、ホテルスタッフが、
「そういうわけで、特別室を用意しました」というのです。
 私が、特別室とは、どういう部屋ですかと聞くと、
なんと「天皇陛下が宿泊された部屋です」というのです。
 私は、天皇陛下が宿泊する部屋とは、どういう部屋だろうと思いました。
その部屋とは、中央に応接間があり、左右に寝室がありました。
つまり、寝室二つ、風呂二つ、トイレ二つでした。
 どうして、二つずつあるのかわかりませんでしたが、
庶民の私にとっては、あまりに広すぎて、熟睡できませんでした。
 こういう体験は、一生に1回でしょうか。
まるで東京赤坂の迎賓館に泊まるようなものでしょうか。
「土管ベッド」
 今度は、寝台特急の話です。
これは、鉄道マニア向けの話になるのでしょうか。
昔は、寝台特急というものが各地にありました。
 私が乗ったのは、上野駅から秋田駅に向かう臨時の寝台特急でした。
ここまでは、当時としては、よくある話です。
 珍しかったのは、なんと3段の寝台列車だったのです。
つまり、3段ベッドのようなものです。
 若かった私は、何も考えずに、
3段目(3階)の寝台にしましたが、
あまりにも狭かったのです。
胡坐で座ることができないほど天井が低かったのです。
しかし、土管の中で寝ているような感覚で熟睡できました。
寝台特急は、「動くホテル」でしょうか。

































































トップページへ戻る